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トライアングル・ラブ -素直になれなくて-

第3章 名前



「なぁ。」


俺は振り返り、机の上で寝そべっている“姫奈”に話しかけた。


「…へ?え?私?」


なんでコイツこんなに驚いてんだ?

目を丸くして俺を見つめる“姫奈”。
コイツの目を見ることができない。

何故だろう。

コイツの目を見つめることができないんだ。


「は?お前しかいないだろ。」


違う。
別にここまで冷たく言いたいわけじゃないんだ。

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