テキストサイズ

わたし色の花

第11章 Re:貴方からのメール


メールの最後

いつものように
『おやすみ』と打った

もしも
『返信は要らないよ』の合図だと
気付かれていたら

私はもう
貴方とメールが出来ない

傷つくのも
傷つけるのも怖い

結局私は
何も出来ない


だけど
心の中で願ってる

『返信は要らないよ』の合図は

ただ
嫌われているような気がして
怖いだけで


君のことがが
嫌いなワケではないと

合図に気付いていたとしても
いなかったとしても

君からの返信を
本当はずっと
待っているのだと


私はね
『また明日』って
画面越しに
手を振って欲しいだけなんだ

ストーリーメニュー

TOPTOPへ