えっちな理科準備室
第9章 崩壊
私は、ポケットの中の“手榴弾”のピンを引き抜き、思いきり体育館の天井へ投げました。
私より前に並んでいた生徒は気づきようがありませんが、それ以外の生徒のほとんどが宙へ投げられた正体不明の物体に目を奪われたはずです。
(よしっ…うまく投げられたよ…悠馬くん)
私が投げたものは“手榴弾”といっても破片を飛散して人を傷つけるモノではありません。
飛散するのは“あの薬”…です。
ボフッ
と鈍い音をたてて“手榴弾”は空中で炸裂しました。
「やったね、あゆみ!」
私より後ろに並んでいた雪乃ちゃんが声をかけてくれました。
パラパラと白い粉が天井から降り注ぎます。やがて白い粉は体育館全体を包みました。
私より前に並んでいた生徒は気づきようがありませんが、それ以外の生徒のほとんどが宙へ投げられた正体不明の物体に目を奪われたはずです。
(よしっ…うまく投げられたよ…悠馬くん)
私が投げたものは“手榴弾”といっても破片を飛散して人を傷つけるモノではありません。
飛散するのは“あの薬”…です。
ボフッ
と鈍い音をたてて“手榴弾”は空中で炸裂しました。
「やったね、あゆみ!」
私より後ろに並んでいた雪乃ちゃんが声をかけてくれました。
パラパラと白い粉が天井から降り注ぎます。やがて白い粉は体育館全体を包みました。