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好きって言わない距離

第25章 溢れる好き

「待てよ…」


エレベーター乗ろうとしたら榊原君に腕を掴まれ、後ろから抱きしめられた。


「好きだ…好きだ…例え美優が俺を嫌いでも…」


え…?


私が榊原君を嫌い?


「私、榊原君の事好きだけど…」


「無理すんな、昨日散々キライって叫んだじゃないか…酔った勢いとはいえ本音だろ」


いやいや、ちょっと待ってよ。


私は夕べの乏しい記憶を巻き返して考えた。


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