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好きって言わない距離

第26章 お互いに

「美優、力抜いて」


まだ到達してないのかそう言われた。


言われた通り力を抜いた。


榊原君がグッと最後まで入れた。


痛い!


その痛みはちょっと続いた。


「入ったよ…美優の中にいる…」


榊原君が耳元で囁くと、


胸の奥がきゅうっとなり、涙が出た。


「美優の中あったかい」


私を感じてくれてる。


嬉しい…


「…動いて大丈夫か?」


「多分…大丈夫…」


榊原君は静かに動き始めた。


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