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好きって言わない距離

第27章 それから

玄関のチャイムが鳴った。


私は急いで玄関を開ける。


榊原君は両手の親指だけをジーンズのポケットに入れた、私の好きな格好で立っていた。


「入って」


玄関に入りドアが閉まると


「美優、お仕置きだぞ」


ちょっと怖い顔してる。


「どうして?」


「この間の小テスト悪かったろ」


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