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好きって言わない距離

第7章 初デート

電車に乗るとお互い向かい合って立つ。


「今日はコンタクトなの?」


「いや、あれ伊達だから」


「えっ?そうなの!?じゃあ、何で?」


「この間みたいに騒がれんの面倒…」


「世の中のモテない男子が聞いたら、殴られそうなくらい贅沢な話だね」


「高岡や嶋田みたいに俺は好きじゃない子に優しくなんて出来ない」


「そう?確か前に後輩の女子を助けてあげたらしいじゃん」


「あれは、勝手に上から降ってきて仕方がなかったんだ」


「…別に言い訳しなくても」


ふふっ、ちょっと可愛い。


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