テキストサイズ

好きって言わない距離

第10章 繋がる心

しばらく沈黙が続いた。


すると、榊原君が口をひらいた。


「俺は杉崎が会いたい時はいつでも会ってやる。
杉崎の望みならいくらでも聞いてやる。
でもそれ以上は無理だ」


「…どうして?」


「・・・・」


「私は…榊原君が好きなの」


「言うなよ」


私は気持ちが溢れて、涙が零れてしまった。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ