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星空の下。

第4章 約束。

机の上にある写真を眺める。

そこには
幼い顔をした、兄と私とりゅーちゃんが写っている。

りゅーちゃんのお母さんは忙しく
夏休みなどの時は私の家でお昼を食べることが多かった。

昼間は
ずっと、テレビゲームをしたりしていた。

その頃、私達がハマっていたゲームは
ファイナルファンタジーⅩ(FFⅩ)。

まだ幼かった私とりゅーちゃんは
兄がプレーするのをジッと見ていた。

そのゲームのクオリティーの高さに度肝を抜かれ、

私はティーダに、
りゅーちゃんはユウナと言うキャラクターに恋をしていた。

今思うと、笑える話だ。

初恋の相手が二次元なんだから。



そんな彼も
今では知らない人。

私のことなんて
覚えてる訳ないよね....


窓から眺める月は
一段と輝いて見えた。

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