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星空の下。

第5章 前夜。

段々と寒さが厳しくなってきた
今日この頃。

「茉里亜ちゃ~ん、英語教えて~。」

思い出の場所に行った
次の週に席替えが行われ、

彼とはあれ以来
話したりしていない。
それどころか、目も合わせていない。


『佳菜ちゃん、私には古典を教えてー。』

席替えのおかげで、
よく話す相手が柚香以外にできた。


今週末に修学旅行がある。

みんな、気分がルンルンなのに
それに水を差すように
古典の小テストや英語の小テストがある。

まだ英語はマシだが....

古典が理解不能!!!

ナニアレ???
漢文とか漢字ばっかりだし。。。


「茉里亜っ!!」

柚香がハイテンションでやってきた。

『ど、どうしたの??』

「今日の放課後、忘れてないよね?」

『うんっ。』


今日の放課後は、
柚香と修学旅行に必要な物を買いに行く約束をした。

「ねぇ、アタシも行きたいっっ!」

佳菜ちゃんが言った。

「え~、佳菜も来るのー?」

嫌そうに返事を返す柚香。

「ひっどー!!!!」

「嘘だよ。多い方が楽しいしっ!」

『...。柚香、次の小テストは自信あるの?』

あっと言葉を残し、
さっさと自分の席へ着き教科書を広げた。

佳菜ちゃんとクスクス笑ってしまった。

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