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星空の下。

第5章 前夜。

「そーいえばさ、」

佳菜ちゃんが口を開いた。

「高岡君って、ここ最近毎日学校に来てるよね。」

「たしかに...。なんでだろ??」

『....。』


そう。
最近、彼は毎日学校へ来ている。


気持ちに整理をつけたつもりだったが、ずっとモヤモヤしたままだ。

「茉里亜ちゃん、高岡君のこと嫌い?」

黙ったままの私を見て
佳菜ちゃんが問いかけてきた。


嫌いって言うかー....

『なんで、女たらしになったんだろ??』

佳菜ちゃんと柚香は困惑した表情を見せた。

「んー、私達も知らないんだよね。。。門川君に聞いてみたら??」

「噂で聞いたんだけど、高岡、バージンの子には手を出さないんだって!」

「どうして??」

「佳菜、私は高岡じゃないから分からないよ。」

そんなことは
どうだっていい。

いろんな女性と関係を持った事実は
変わらないんだから。


「もしかして、茉里亜ちゃん。高岡君のことが好きなの!?!?」

ニヤニヤして佳菜ちゃんが言った。


『私はティーダが好きですからっ。』

思わず、ゲームの主人公の名前を出してしまった。

「うわ~!外国人!?!?!?」

「レベル高いっすね、茉里亜。」

『でも、ティーダはユウナと相思相愛なんだよね~。』

これ以上、面倒くさくならないように
"叶わない恋"設定で!!!


でも、ゲームの中で
本当に相思相愛なんだよね、ティーダとユウナは。。。


だから、私とりゅーちゃんの
初恋はすぐさま失恋へと変わったんだよね。

今思うと、
本当に面白い。


さっ、
買い物の続きをしましょうか!!!

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