テキストサイズ

愛しい人~テニプリ~

第3章 #3

日本――




「疲れた~」


高校を卒業し、就職するときに一人暮らしするためのアパートを借りた。


職場からも実家からも近いアパート。


親は実家から通えばいいって言ったけど、うるさい姉ちゃんたちがいるし、静かに暮らしたくて家を出た。


ワンルームで必要最低限のものしか置いてないシンプルな部屋。


一人で暮らすには十分な広さがある。



駐車場にバイクを停めて、部屋に入る。


高校までは賑やかな家だったから、最初は誰もいない暗さには慣れなかったけど、今ではこの暗さにも慣れた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ