契約彼氏
第5章 *葛藤...
『美玲、』
「ん?」
『俺、まじで後悔してんだ。なんで美玲がいて浮気したんだろうって。』
人のいない静かなところで、しんみりした雰囲気で話し出した亮。
美玲は黙って壁に寄りかかりながら床をじっと見つめた。
『許してもらえるとは思ってない。でも、また信じてもらえるように努力し続けようと決めたから。』
「亮ちゃん、あのね『戻ってきてほしい。』
「亮ちゃん・・・!」
私も亮ちゃんが大好きだったー・・・
浮気された時、悔しくて悲しくてどうしようもなかった。
「好きだよ。亮ちゃんのこと。」
『美玲・・じゃあ、』
この憎しみを誰に向けるべきか悩んだし、好きな感情を押し殺すのに必死だった。