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「変態、近寄るな。」

第3章 「絢君の過去と秘密」



結構遠くにまで来ていた未琴を、きつく抱きしめ呟く。

低い俺の声に驚いたのか、びくりと震えた未琴の耳元でただ想いを伝える。






―――未琴、俺、気付けなくてごめん。
でも、誰より好きだったんだって、
いま、
気付いたよ。

大好きだよ。

こんな不甲斐ない俺でもいいなら、
付き合って。―――




心音が、すきを叫ぶ。

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