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金魚

第1章 一

どれだけの時間そうしていたのか。
ふいに我に返った。 手の平には動かない金魚。
僕はそれをごみ箱に投げ入れる。
これにはもうなんの価値もない。
綺麗な尾鰭を揺らめかせ泳ぐこともない。
僕はそのまま水槽に向かう。

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