俺様彼氏は甘えん坊
第3章 俺様な後輩くん
は?
なんで?
なんで怒ってるかって?
あなたがキスしたからでしょ!
なんで…。
私、
私の……
「ファーストキスだったのに…。ファーストキスは好きな人とって決めてたのに!」
「なんだよ…。キスくらいで怒んなよ」
キスくらい?
キスくらいなんかじゃない。
朝日くんにとってはどうでもいいかもしれない。
けど私にとっては…大事なの。
「好きな奴としたいなら…絢さんが俺の事好きになればいいじゃん?」
「は…?」
「だって絢さんが俺を好きになったらファーストキスは好きな人とした事になるでしょ?」
なに…この人…。
私が朝日くんを好きになる?
そんなの…
「そんなの…無理に決まってんじゃん!」
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