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桜の夢

第13章 反撃

一世一代の告白を先に他人にしてしまうという残念なことになったが仕方がない。

…こんなもんで大丈夫か。

目の前の3人は青い顔で黙っていたし、泣き出しそうなのもいた。

これだけ言ってこの状態ならもうやらないだろう。


「誠司、戻ろう」


俺は振り返って誠司に声をかけ、そのまま女子達に背を向けて教室に向かった。

その時だった。


「―なんでっ!」


それはあのリーダー格の女子、ではなく別の奴だった。

声からして、既に泣いているのだろう。

俺は立ち止まったが、振り向かなかった。

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