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桜の夢

第13章 反撃

俺は誠司の横顔を見た。

誠司は笑っていた。

それもゾッとするような笑みで。


「なぁ、流星。先に戻っててくれないか?」

「あ、ああ…。いいけど、お前は?」

「俺は…ちょっとこの娘らとお話していくから」


よく分からないが、さっきの言葉で誠司のスイッチが入ったらしい。

普段の誠司とは違う。

掴んでいる肩が痛い。


「じゃあ戻るけど…面倒起こして心愛に迷惑かけるなよ」

「オッケイ。分かっているさ、そんなこと」


俺は教室に戻った。

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