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桜の夢

第8章 優しさ?

気がつくとそこはベッドの上だった。

ほのかに消毒液の香りがする。

ここは…保健室?

そう思っていると、ベッドの周りを囲うカーテンの向こうから保健室の先生が顔を出した。


「あ、東城さん。気がついたようね」

「先生…。私、どうしてここに?」

「どうしてって…。あなた、靴箱の所で倒れたのよ」


ああ、そうか。

あの紙を見て、私は気を失ったのか。

あの言葉…思い返すだけで気持ち悪くなる。


「にしても東城さん。いい友達を持ったわね」

「はい?」

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