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桜の夢

第8章 優しさ?

お弁当を持って、小百合と一緒に誰もいない屋上へ来た。


「あぁ~気持ちぃ~」


小百合は屋上に来るなり叫んだ。

春の風は確かに気持ちよかった。

私はベンチに座り、一段落。


「ねぇ小百合。何で屋上?」

「…心愛、気づいてないの?」


あれ?またこのパターン?


「うちのクラスにも、結構、流星君のファンは多いんだよ」

「…なるほど。実行犯がいるかもってことか」

「そういうこと。多分、嫌がらせがこれで終わりってことは無いだろうから用心しなきゃね」

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