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南の龍

第14章 分からない


すると、刻がふいにギュッと抱き締めてきた。

「ちょ、やめろ!離せ!」

「……」

「マジ、なんだよ!最近変だぞ!」

「……」

刻は夏休みからというもの変貌した。

一体刻に何があったんだ。

「やっと……会えた」

刻が私の耳元でそう呟いた。

「は?なにが?」

「何もねぇ」

「意味分かんねぇ」

刻はずっと抱き締めている。


「明日、出掛けるぞ」

ちょっとしてから刻はそう言いながら体を話した。

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