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妹=肉体奴隷。

第10章 野乃花と私。



気づくと、もう
野乃花の姿はなくて、


薄暗い道に私1人が
ぽつんと立っていた。


それがなんだか虚しくて、
寂しくて、悲しくて。


自然と涙が溢れてきて
しまっていた。



───ブゥブゥ…


ポケットに入っている
携帯が震える。


でも今は溢れてくる

涙を拭うのに精一杯で、
携帯を見ることができなかった。





いつもと変わらない、
この帰り道。



でも、話したり、笑ったりする相手がいないと、こんなにも長くて広い道。



こんなにも、


寂しい道。


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