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彼はセフレ。

第15章 遡

「なんかさ~」



ベンチに並ぶ2つの伸びる影。
あたしと、シュウの、影。



「ん?」


「雰囲気的にキスしたくなるよね」



シュウがこんなこと言うのか。
内心驚いたけど平然と答えた。



「すれば?」



シュウは驚いた顔をした。



「え!?」


「えって何(笑)」


「や、だって…え?」



シュウが言い出したくせに。
あたしは冷たく言った。



「したいならすればいいじゃん」


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