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君~タイセツサト、トウトサ~

第2章 第一章

郁-Iku-

美:「大丈夫?
  走って大丈夫だった?」

すごく心配そうに俺を覗き込む
お前はよく似てるアイツに

郁:「大丈夫だよ
  心配すんな(笑)」

そう言うとホッとした顔をし
『よかった』
と言った。

俺は病気を打ち明けようと思う
泉木と璃木には、熱中症
と言って今までごまかしてきたが
もぅ、限界だろう
美成子にだけは、話そう

郁:「俺白血病なんだ」

そう言うと、今にも泣きそうな顔で
俺を見上げた

郁:「いつ退院できるかわかんねぇし
  直るかもわかんねぇ
  でも、お前と一緒にいてぇんだ」

俺は泣きそうなのを隠すため
美成子を強く強く抱きしめた

美:「ずっと傍にいる」

そう言って
俺たち二人は一緒に泣いた

本当ににてる


実沙に……

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