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第16章 妄信的なナニカ
悠理は五限目から気分が悪くなったらしく、しばらく保健室で休んでいた。
とても授業に出られる様子ではなかったので誰かに迎えに来てもらうよう保健教諭は勧めたのだが、迷惑がかかるからとこの時間まで粘っていた。
さすがにこれ以上学校に置いておくわけにもいかないので迎えに来てほしいという電話が7時過ぎにあった――というのが、千尋の聞かされた理由だった。
体調不良というより貧血を起こしただけだということに安堵したが、永井の抱え方を見て千尋は呆れたように茶髪をかき上げる。
「それにしたって、その運び方はいただけねーっすよ」
「そうか?……しかしまあ、真っ当に抱えたら抱えたでお前が嫉妬するの分かってっからなあ」
永井のもっともな言葉に千尋は声を詰まらせた。
とても授業に出られる様子ではなかったので誰かに迎えに来てもらうよう保健教諭は勧めたのだが、迷惑がかかるからとこの時間まで粘っていた。
さすがにこれ以上学校に置いておくわけにもいかないので迎えに来てほしいという電話が7時過ぎにあった――というのが、千尋の聞かされた理由だった。
体調不良というより貧血を起こしただけだということに安堵したが、永井の抱え方を見て千尋は呆れたように茶髪をかき上げる。
「それにしたって、その運び方はいただけねーっすよ」
「そうか?……しかしまあ、真っ当に抱えたら抱えたでお前が嫉妬するの分かってっからなあ」
永井のもっともな言葉に千尋は声を詰まらせた。
