秘密の花園
第5章 七瀬と未来ー友達ー
あれから自己紹介などをして解散となった
「……」
帰るか
「ま、待ってください」
横の席の奴に止められる
「なんだよ?」
「はぅ…、え、えっと…」
おろおろしながら目をうるうるとさせる
「よ、良かった…ら…っ、これ…
ガラガラ…
「七瀬ーっ、かーえーろっ♪」
「あぁ」
「………」
横の席の奴は鞄も持たずにダッと走り去ってしまった
「うわっと…」
心にぶつかりかけ、バランスを崩し掛ける
「なに、今の子?」
「知らねーよ」
「ま、いいや…帰ろっ♪」
「悪い、ちょっと用事が出来た」
そう言って横の席の奴の鞄をもち、教室を出た