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あなたへ

第5章 埋まらない溝

その日を境に
涼太からの連絡を絶った


両親には
「家出やけ、言わんで」

と、しか言ってない



涼太が実家に来たのは3日後

私は合わなかった

どんだけ、心配したと思ってるの!
私の気持ちなんて全然
分かろうとしないんだから


居間で母と話しているのが
気になった

「俺、出張だと言えんかって、佳菜子、浮気とか思っちょったら誤解やし」

ふぅ~ん
言い訳?都合いいんやね

「最近、佳菜子とうまくいっちょらんけ
どうにかしたいんやけど、お義母どうしたらいい?」


泣きつく涼太

母に謝りまくって、母は困り顔

「佳菜子こんの~?」

涼太が顔を上げる

「佳菜子、ごめん。俺子作り頑張るけん帰ってきて」





・・・渋々顔を出した

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