チョコレート†みルふィーゆ
第1章 盲目から始まったどん底
合宿中の講義の後の
休み時間にて…
「俺、さっき寝てたよね?」
『ぇ…ぁ、うん!』
「俺、テニスの夢見てさぁ…」
…これが、彼と会話した時の
キョウヘイからの発言だった。
びっくりして全然
喋れなかったけどさ。
数学の講義中…
居眠りしてたキョウヘイは
テニスの夢を見ていて
ペンを持ったまま
打ってたつもりで…
しかもそのペンが
左腕に当たったトカ…
しかも、キョウヘイは
その事を自らアタシに
話しかけて言ってきた。
ビックリしたけど
すごく嬉しかった。
だってキョウヘイは
シャイボーイだから
女子と話した事めったに
見なかったんだもん。
確かにフレンドリーに
みんなと話す私でも
キョウヘイだけには
話しかけられなかった。
学校じゃあまり席も
近くなかったし..
女子が話しかけ
にくい人の中に
彼が入ってたくらいだから…
彼の可愛い居眠りと
面白さに惹かれて…
やっぱ好きだって思った。