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君と僕。

第11章 迷路







ドサッ





私は、莉緒から聞いた話に手に持っていた鞄を地面に落とす



理解出来なかった


いや、わかったけど理解したくなかった





嶺がそんな人だったなんて。




莉緒は、


私の背中をさすると、何も言わずに立ち去った



きっと私を一人に出来るように気を使ってくれたに違いない



魂が抜けたような面持ちで、私は歩き出す




いつもはすぐにつく家が今日はすごく遠く感じる


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