
片想い
第2章 これまでの叶哉とあたし
~回想(小2頃の話です)~
あたしは毎日のように
叶哉、悠真、緋奈、亜依、あたしで
下校していた。
悠真とゆぅのは
叶哉の親友であたし達の幼なじみ。
緋奈はあたしのいとこ兼幼なじみ。
亜依は普通に仲の良い幼なじみ。
普段の帰り方は、、、
まず途中で亜依が別れる。
しばらく行くと…
叶哉と悠真、緋奈とあたしで別れる。
…とゆぅもの。
緋奈とあたしの家はお向かいだから
あたしが帰り道に1人になることは
なかった。
でも、ある日…
緋奈が風邪で学校を休んだ。
その日は悠真も早退してて
いなかった。
帰りは叶哉と亜依とあたしの
3人になり、
亜依は学校を出て少し行った所で別れ、
叶哉とあたしだけになった。
あたしも叶哉もほとんど喋らず、
あたし達はいつも別れる場所に着いた。
あたしはいつも通りに
『ばいばい。』と言った。
でも小2だったあたしは
内心、1人で帰るのがとても怖かった。
その場所から小2の歩くスピードでも
たった3分ほどの距離にも関わらず、
本当に怖かったんだ…。
でも、意地っ張りなあたしは
何の素振りも見せず普段通り叶哉と
別れようとした。
そんな時、、、
叶哉は
『いけるか?家まで付いてこか??』と
言ってくれた。
そんな優しい言葉をかけてくれた叶哉は
いつもの叶哉じゃないように見えた。
あたしは特別な叶哉を自分だけが
知ったみたいで少し嬉しかった。
しかし、、、
ここであたしの意地っ張り発動。
『はぁ?
付いてきてくれんでも余裕ですけど??』
あたしはこの時の自分が
本当に大嫌いです。
叶哉と別れたあたしは
自分が発した言葉を後悔しながら
走って帰った。
おそらく、、、
この出来事が
あたしが叶哉を好きになるきっかけ
だったんだと思います(笑)
