テキストサイズ

チャラいギャルはどこまでも??

第1章 日常





カシャーッ



「いいねー、莉架ちゃん♪」







あたし、羽山 莉架は
今撮影スタジオにいる。

渋谷でキャッチされてから
あたしは有名なギャル誌、



『Grey(グレイ)』



に、羽山 莉架の
名字の「は」と名前の「り」を合わせ

『ハリー』というニックネームで
活躍していた。



Greyはギラギラに輝いているギャル達がいる訳ではなく、

ちょっと落ち着いた、クールなギャルが所属している雑誌だ。




「羽山 莉架、17歳…いい体してるし
暗い髪色に目鼻くっきりしてて囲み過ぎてない目元に男の手に収まる小さな顔にキスしたくなるような唇。

ありゃ売れますよ、編集長」



「ほんとにねぇ…何せ読モランキング1位だしね。専属になってほしいんだけどなぁ…」





撮影をしている時に聞こえた期待の声。



″読モランキング1位″

″専属″




あたしはこの後、メイク室に行くのがちょっと苦痛になっていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ