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紙ヒコーキ

第3章 出会い




ひとつひとつ、端っこの花壇から、順に見ていった。



花がぎっしり並んでいるところは、手でかき分けたりしながら探した。




半分を超えた。



まだ、見つからなかった。



右手の甲で、吹き出る汗を拭った。


もしかして、また、風で飛ばされてしまったのだろうか。



強い風が吹いた。


木々がざわめく。

目の前の草花も風で揺れている。



早く見つけないと手遅れになる。



そう思って、方向を右に向けた。




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