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紙ヒコーキ

第3章 出会い

ふいに、小さな、か弱い声が聞こえた。



その声の持ち主は、私がよく知っている紙を見ていた。



しかも、それは、空をとぶものではなく、一枚の紙切れと化していた。



『あぁぁぁああぁぁぁ!!!!!』




私は、大きな声で叫んでしまった。


少し離れたところにいるそのヒトにも、十分すぎるくらいに大きな声だった。


そのヒトは少しびっくりしたように、私をみた。

そして、すぐにヒトの良さそうな笑みを浮かべた。



…違和感。

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