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一万回目のプロポーズ

第1章 幼い脅迫



薄暗くて、広い部屋



可愛いロゴの入ったタオルケットを胸から下まで掛け


ただ天井を見上げて寝そべるだけの、この退屈な時間に


事件が起こった





つんつんと腕をつつかれたので、ふいに隣へと顔を向けた



そこにはあたしと同じようにタオルケットを掛けた男の子



『なに?』



見張りの先生にバレないよう、声を潜めて聞き

男の子の口から出た言葉









「チューしな殴んぞ」













何言ってんだこいつは




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