一万回目のプロポーズ
第8章 ドキドキの始まり
少し怒った口調で、あたしに向かって言ってくる
「俺が誰とディズニー行くかなんてのは、明奈じゃなくて俺が決めることなんだよ!!」
『でも千尋と約束とか…』
「俺は断る!!
中学最後の修学旅行くらい、一緒にいたい奴といたいんだ!!」
『…な…』
何言ってんの…?
一緒にいたい奴って…俊司…
千尋より
あたしを選んでくれるの…?
「明奈は、どうなんだよ…俺じゃ嫌か?」
あたしは首を横に振った
それしか出来ない
今何か言ってしまったなら
あたしは泣き出してしまうから
「よし、んじゃあ」
俊司は納得したように頷くと、
「とりあえずみんなの所、戻ろ?」
と言った
また今度は
首を縦に振ることしか出来なかった
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