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一万回目のプロポーズ

第8章 ドキドキの始まり





「や、やだ、あたしそんなのやだよ…俊司…!!」



千尋は俊司の腕を引っ張る



払いのけることは出来ないが、その願いに応えることも出来ない




「ねぇ、俊司ぃ!!」




「俊ちゃーん、もうすぐ点呼の時間ー!!」



遠くから友達のそんな声が聞こえた




「じゃ…な」




俊司は千尋の手を下ろさせ、自分の部屋へと帰っていった










廊下でひとり棒立ちになる千尋


悔しそうに、唇をギュッと噛んだ






「また…明奈のせい…?」



















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