ずっと好きって
第5章 告白
何ヶ月かすぎた頃には、もう学年みんなが知ってしまっていた。
まゆが裕太のことが、好きだってこと。
私は誰にも…って、クラスの女子以外みんな知らないハズなのに、こんなにも早く…
いつかはバレると思ってたけどね。
女子って以外と口が軽いもの。
すぐペラペラと口を弾ませてしゃべってしまう。
おしゃべりが大好きなの。
…そんな女子は、大嫌い。
言いたいことをハッキリ言うと、すぐ耳うちで変な噂をたてられたり、デマを流したり、
いじめだってすぐにおきる。
ハブられたり、ムシされたり、どこかに連れ込まれたり、ビンタされたり。
男になりたかったなって思ってしまう。
だって、男子にはそーゆーイザコザみたいなの、ないでしょ?
そう、裕太に言ってみた。
そうすると、裕太は少し驚いたように目を見開いてから、ニコリと笑った。
「っそれじゃあ、俺が困るってw」
頭を撫でられ、髪の毛がくしゃりと形をくずす。
昔から…頭を撫でるのが癖だよね。