
BL短編集
第12章 バイブプレイ
「ごちそうさま」
荒く息をする僕をみて
「これはいいね。買う事にするよ」
僕の体をタオルでそっと拭き、おひめさまを抱くようにふわりと僕を抱っこした
「店長さん。バイブと媚薬と………こいつって貰える?」
店長はにやりと笑い
「相談しだいだけど」
と応える
意味を飲み込めていない僕に
「俺の家に住まないか…?」
斉藤さんは僕の手を握る
初対面なのになぜだろう…
この人となら一緒にいられる気がした
「はい。斉藤さん、よろしくお願いします」
そういう僕をぎゅっと抱きしめた
耳元で
「俺の下の名前はね。斉藤……」
僕だけしか知らない斉藤さんの下の名前
誰にも内緒っ!
終
