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掌の浜辺

第4章 冬 - make -

4.ちょっとした気持ち

大学生の日常にはもしかしたらこういう日もあるのかな


 みんな、楽しみ方はそれぞれ。友達といる時間もあるけど、自分がしたいこととかしないといけないこともあるから、ひとりでいたり、サ-クルの仲間の人と一緒に活動していたり、ゼミのことで先生と話していたり。大学生って、本当にすごく自由だよね。その分の責任もあるけど。大学の中の掲示板を見ないと、その日の予定がわからなくなることがあるもん。授業がおやすみになる休講、教室変更、試験の案内の他にも、講習会とか文化祭とかの行事の案内だったり呼び出しだったりも全部、掲示板に貼り出されるから。あと、学生課じゃなくて就職課の方にも掲示板はあるから、3年生以上になったらそこも見るようになるみたいで。いろいろと確認しないといけなくなるのがちょっと大変かもって今は思っているけど、大丈夫だよね! 必要なものだけを見たらいいから。でも、たまに見間違うこともあって、教室変更していないのに教室変更しているって勘違いしちゃったとき、めっちゃはずかしかった。びっくりもしたけど。でも、そういうときに限って先生は厳しい人なんだよね(>_<) 元の教室に行ったら怒られるし、他の学生さんからは注目の的になるときもあるし… もっと寛大になってほしいなぁ、先生。

 「だいぢぉぶ?」
 同じ学科の友達が優しく話しかけてきてくれた。

 「ありがとう(/_;)」
 「あの先生、今日はいつもより機嫌悪いみたいよ。気にしない気にしない」
 「うん」

 「プリントない人は前に置いてるので取りに来て下さい」
 吐き捨てるような言い方。こういう人は、嫌いだなぁ。自分のストレスを学生に向けるって、悪いことだよ。えこひいきもするから、性格の曲がったおばさんだよね。大学の先生って、なんでこういう人が結構いるんだろう。そうじゃなくて、優しくしてくれる先生もいるのはわかっているけど。プリントを取りに行く。

 なんだか、愚痴になっちゃって、ごめんなさい。私も、よくないね。

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