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掌の浜辺

第1章 春 - story -

14.戦い
深夜、夜更け、夜遅く
あなたが最もよく使うのは
どの言葉


 オレは考えていた。これからどうするか。3次会さるしかないか。するとしたら、居酒屋、マン喫、ネカフェ、ファ-ストフ-ド、宅飲み…くらいか。あ、金ね-んだった。しない、しか選択肢ね-のかよ。もうこれ以上使えないし。てか貸してもらうのは悪い。さっき小野里先輩におごってもらったわけだし。
 「ん…」
 声がもれた。それを聞き取ったのは、部長さんだった。
 「赤川くん、無理しないでいいよ」
 「オレは大丈夫ですよ。部長さんこそ」
 「うん…」
 自分が無理しているときはあまり苦に感じないが、他の人が無理しているなを見るといてもたってもいられなくなってしまう。
 (尽くしすぎ?)

 ナオトが戻ってきた。携帯電話をポッケに突っこむ。
 「あったんか?」
 「とりあえず見つかったけど歩いて20分かかる」
 「ま、ないよりいい」
 「行くんすか?」
 「どうする?ネットカフェ行つまか?」
 小野里先輩はオレら3人に聞く。安くて長いできる場所をナオトに探してもらっていた話とともに。
 「すいません、オレ帰ります。明後日実習の事前打ち合わせがあるので、その準備とか」
 「赤川。住んでるとこ遠くなかったっけ?」
 「大丈夫です」
 「そっか。気をつけて」
 「はい。お先に失礼します」
 「お」 「ゆうこりんは?」
 「平石さんの家に泊めてもらう」
 「いいの?」
 「うん。大分よくなってきたし」
 ナオト矢小野里先輩が確認するまでもなかったようだ。すでにそういうことになっていたのだから。
 「お。じゃ、お疲れ」
 「お疲れ-」 「おつかれさまです」
 泊まり組とネカフェ組に分かれたあとは、それぞれ のままに時間を過ごしていった。

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