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掌の浜辺

第3章 夏 - cheer -

2.幸せなこと

私も小野里さんもちょっぴり似ているのかな
何か出来事があってそのことを考えていたら
きっと落ち着けるんだろうなぁっていうところ


 おうちに帰ったのは、夜中の12時半。明日は、バイトは休みだからゆっくりできる。日曜日におやすみは、すごく久しぶり。ちょっと街中に、ウィンドウショッピングしに行こうかな。行きつけのお店屋さんになかなか顔を出せていなかったし、ブログで見た新作のワンピ-スも気になっているし。他にもなにか発見できたらいいなぁ(*^^*) って思っていたら、いつの間にか寝ちゃった。起きたのは午前10時過ぎだったけど、たまにはお寝坊さんもいいよね。そうしたら、身支度をして、朝ごはんを食べて、顔を洗って、メイクして。
 「いってきま-す☆」
 「気をつけなさいよ」
 「は-い」
 お母さんは面倒臭がりなんだけど、日曜日は特に動きたくないみたいで、家事とかは必要最低限だけやる日って決めていて。私がおうちにいたら代わりに家事をするんだけど、今日は私はどうしてもおでかけがしたかった。おうちにいるより、外に出かけていた方が私は落ち着いていられる性格だから。

 おうちを出発して、てくてく歩いて、ゆらゆらと電車に揺られて、また少し歩いて。着いた♪ 私の行きつけのお洋服屋さん、ロリ-タブランドのお店。ロリ-タを好きになったきっかけは、テレビの特別番組で取りあげられていたから。いろんなお洋服があって、カジュアル系、姫ギャル系、お姉さん系、ポップ系、パステル系、パンク系、ゴシック系、ロリ-タ系とか、いっぱい紹介されていて、中でも気になったブランドがロリ-タのお洋服を作っているところ。それで調べてみたら、うちの地元にもお店があるって知ったのが高校1年生になったばかりのとき。まだそのときはお金がなかったからロリ-タ系のお洋服を見るだけだったけど、大学生になって今まで貯めたお金でちょっとずつ買っていたら店員さんに顔を覚えてもらえた。そんな感じの流れ。っていうか、昨日あんなに落ちこんでいたのが本当にうそみたい。りょうこさんのおかげだよ。あとでメ-ルしよう。
 ポ-ン、「6階です」
 エレベ-タ-が開いて、花園への入口に入っていく☆

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