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掌の浜辺

第3章 夏 - cheer -

3.見つけたこと

たくさんのお洋服に囲まれながらいる空間は
気持ちが良くてすごくテンションがあがるから
ついつい長居しちゃって店員さんともお話が盛り上がる


 心の中で、あっ、とつぶやく。ディスプレイを整えている店員さん、開いたエレベ-タ-から私が出てきたのを笑顔で出迎えてくれた。
 「わぁ、こんにちわ。久しぶりだねぇ」
 「はい♪ようやく落ち着いたので来ちゃいました」
 ここのお店屋さんですごくお世話になっている、ミエさん。一番最初にロリ-タを教えてくれた店員さんで、すごく話しやすくって。
 「前来たのって、4月くらいだったよね」
 「はい(>_<)でも、覚えててくれてうれしいです」
 「いえいえ☆いっぱい新作入ってきたから、よかったらゆっくりしていってね!」
 「はい(*^^*)」
 カタンカタンとハンガ-がぶつかり合う音も、私はちょっぴり好き。夏ものがいっぱい増えてきて、半袖ものとかセ-ラ-タイプのものが目を惹く。カフスもクル-ソックスもいろいろあって、可愛い☆ 頭ものは…変わっていないみたい。
 「あ-!」
 巾着可愛い(*^^*) うさぎさんと小鹿さんが仲良くプリントされている♪ ってことは、ジャンスカも…あった☆ めっちゃ可愛い!
 「可愛いよねぇ☆」
 ミエさんが来てくれた。
 「あの巾着を見て、こっちに来てみました」
 「あれねっ!可愛い。今ならこのブランドさん期間限定で5%OFFやってるよ」
 「えっ、ほんとですか?」
 「うん☆」
 「どうしよう…」
 「ゆっくり悩んで大丈夫だよ?」
 「はい♪」
 軽く肩をぽんぽんとしてくれた。巾着もほしいけど、ジャンスカもいいなぁ。あともうちょっと、いろいろ見てみようかな。お財布とも相談。

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