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掌の浜辺

第3章 夏 - cheer -

4.決めたこと

切ないって思うけどサ-クルはなくなっているんだから
みんながばらばらになっちゃうのはしかたないよね
言葉に表しづらいけどなんて言うかすごく悔しい


 悩んだ結果、「これください」
 「は-い☆ありがとうございます。他大丈夫?」
 「はい!デザインに一目惚れしちゃって」
 「めっちゃ可愛いよねぇ☆では、5%OFFで、1233円になります」
 「はい」
 巾着を、袋に優しく包むミエさん。お財布の中から1000円札を2枚取り出す私。
 「いい?」
 「はい、だいぢぉぶです」
 「2000円お預かりします」
 ガラガラッと、レジが動く。
 「767円のお返しとレシ-トで-す☆ケ-タイポイントつけれるよ」
 「あっ、忘れてました。ありがとうございます。はい♪」
 ピィ
 「おっけぃ☆」
 OKサインを指で作りながら、ミエさんは言う。ビビビビッと出てきたレシ-トをペリッと切って、私に渡してくれた。
 「どうぞ☆」
 「はい♪」
 997ptたまった。あとちょっと!って思っていたら、目に入ってきた1枚の小さなチラシ。いつもレジのところにチラシはいくつか置いてあるんだけど、ちょっと気になる内容だったから聞いてみる。
 「このお茶会のチラシ…」
 「あっ、これね!来月久しぶりにお茶会開けることになって、その案内だよ」
 「ほぇ。どうしよう…」
 「また悩んじゃった?」
 笑顔になりながらミエさんは尋ねてくれる。ロリ-タのお友達を作りたいから参加したいんだけど、今まで学校のテスト前とかアルバイトとかでなかなか都合がつかなくって。今度は7月26日の日曜日の、午後2時から午後4時? かぁ。学校はおやすみだけどまたテスト前…アルバイトの方はどうなるかな…今度はおやすみにしてもらいたいなぁ。だったら、テスト前でも行く! 日曜日は、気分転換ってことにしようかな(*^^*)
 「考えておきます(>_<)」
 「うん☆わかったよぉ」
 巾着の入った袋を、ミエさんは出口まで持ってきてくれた。
 「久しぶりに会えてよかったよ!いっぱいお話もできて」
 「はい♪楽しかったです」
 「またいつでもおいで☆」
 「はい!ありがとうございます」
 「い-え☆ありがとう。またねぇ」
 「はい♪」
 手を振ってさよならする。今日、ミエさんがいてくれてよかった☆

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