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掌の浜辺

第3章 夏 - cheer -

8.考えたこと

途中からはまるで夏祭りみたいな案が出されて
笑いが起きたりもして和やかに話し合いが進んだ
それで出された案を2つにしぼることにした


 【演奏会】
 【お料理講習会】

 決まった。お裁縫会とも悩んだけど、作るとしたら時間がかかりすぎるし、ミシンとか糸とか生地とかの準備も大変だから、ってことでやめた。だけど、平石さんが個人的に文化祭までフェルトでお人形さんとぬいぐるみを作ってお料理講習会のときの飾りにしようって言った。それにはみんな、大賛成。あと、お菓子の歩き売りもしようっていう意見も出て、それもやることが決まった。1人にだけ大変な思いはさせない、っていうことでお菓子作りは男の子たちだけでやることになった。赤川さんがリ-ダ-。

 お料理講習会は、平石さん、ケンイチさん、叶さん、私たちの担当。場所は、家庭科室。食器とかはここにあるものなら学生は誰でも使えるようになっているから、そうすることになった。
 演奏会は、小野里さん、ケンイチさん、ナオトくん、私たちが担当する。場所は、大学の中の教室。家庭科室の隣に大きくはないけど教室があって、そこを借りてライブをする。楽器はケンイチさんと叶さんの つて で、軽音楽部の部室にあるものをちょっとだけ貸してもらえることになった。
 文化祭のとき、もし時間が空いた人はお料理講習会のお手伝いをするか、お菓子の売り子さんをするか。

 「てことで」
 「了解」
 「はい」
 「ん、わかった」
 「わかりました☆」

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