テキストサイズ

時間割りを配布します。

第2章 一時間目:数学・前



……とは言ったものの、運ぶだけで大騒ぎになりすぎた。


「……えーと、よろしくお願いします」


私はそう礼をして、職員室へ向かう。

これで終わりかと思いますか?
いいえ。
職員室の先生方に報告しなきゃいけないんです。


―――まだまだやることはある。

私は地味に痛む(・・)身体の右側をそっと擦った。

―――せめて、後で。







――――――――――――――――――――




「……どうしてこうなった」

鬼畜メガネ教師、答えてくれないか。
いや、寝てたみたいだから、メガネはしていないけれど。

「それは、あなたが保健室に来たからですよ」



率直に言うと、

―――押し倒されてます。


.

ストーリーメニュー

TOPTOPへ