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か け ら

第17章 秋雨

梨絵が出ていった


きっかけなんて覚えてないくらい些細なことで

それなのに俺たちはムキになってしまって…………



梨絵が出ていってから

今ならまだ間に合う
追いかけて、謝れ

と、繰り返し思っているのに体が全く動かずに
俺は1人玄関に立ち尽くしていた








ドアの向こうでは
秋雨が降りだしていた


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