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教えてよ、先生…

第1章 先生、教えてよ



すると 美葵がノートを
見せながら分からない所を聞いた


「ここなんですけど…」

「あ ここか

職員室で説明してたら邪魔になるから
図書室でも行こっか」


「あっ はいっ」

美葵なんだか嬉しそう


…………………………………


ガラッ


図書室には誰もいない…

「さ 勉強をしようか」

「はい…」


私は先生の斜め左で
美葵は先生の真っ正面に座った


「…………で ここが………」

先生は黙々と説明を始める


「あっ そっか なるほどっ」

「よかった」


ホッとしている先生の顔

なんだか幼い


そんな事を思っていると

16時のチャイムが鳴り響いた

「あ

もうこんな時間か


私 塾なんで帰ります

先生 ありがとうございましたっ」

「また なんかあったら言いなよ」

「はいっ」


ガラッ


美葵は勢いよく図書室を
出ていった


「じゃあ 私も帰りま……」


私がドアに触れた瞬間



パシッ


「まだ… 帰っちゃ だめ」



私の片手は先生に強く握られていた


「先生…?」






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