マジックオブジェクト
第4章 『白羽』
「まずはお二人が入手したオブジェクト…『デーモンコマンド』の受け渡し。」
「これね。」
いつの間にか魔奈が手にしていたオブジェクト。
『デーモンコマンド』と名付けられたそれは白羽に渡された。
「確かに。では次に『白兎』からのクエストの情報です。」
「クエスト?あぁ、そういえば雪乃がそんなこと言ってたな。」
「はい。その雪乃さん…『雪兎』からの情報です。…クエストの依頼人は国土交通省の狂咲(くるさき)様からです。」
「国交省……?」
『マジックオブジェクト』に関しての情報は一般人には全て伏せられている。
だが中にはそれを知っている人物…主に国のトップやそれに近い役職、地位を持つ者だが…もいる。
「ええ。内容は現在トンネル工事中の高尾山に天狗がでた…という話です。」
「天狗?」
「はい。天狗の面を被り扇のようなもので突風を巻き起こすらしいです。」
「なるほど……。トンネル工事っていうのは?」
「どうやら高尾山の真ん中にトンネルを掘るということです。」
「はぁ!!?そんなことしたら山の生態系とか全部崩れちゃうじゃない!!」
魔奈の言うとおり山の真ん中にトンネルを掘るなんて無茶だ。
蓮もトンネル工事について何か言ってたし……。
「そんな無茶苦茶な計画が国で認められたの!?」
「いえ。流石に国もそう簡単には許可できず今も議論されています。ただ、国土交通省はそれらを無視してトンネル工事を行っているようです。」
「なるほど。それで怒った天狗が暴れまわってるって訳か。」
「恐らくは天狗の力を手に入れたトンネル工事反対者といったところでしょう。」
「でも怒るのも当然でしょ?ほっといたらいいんじゃない?」
「それはまずいだろ。下手したら怪我人もでるし何より『スノーホワイト』に迷惑がかかる。やるしかないだろ。」
「そうね……。」
迷惑がかかるという言葉がきいたのか魔奈はひとまず落ち着いた。
「これね。」
いつの間にか魔奈が手にしていたオブジェクト。
『デーモンコマンド』と名付けられたそれは白羽に渡された。
「確かに。では次に『白兎』からのクエストの情報です。」
「クエスト?あぁ、そういえば雪乃がそんなこと言ってたな。」
「はい。その雪乃さん…『雪兎』からの情報です。…クエストの依頼人は国土交通省の狂咲(くるさき)様からです。」
「国交省……?」
『マジックオブジェクト』に関しての情報は一般人には全て伏せられている。
だが中にはそれを知っている人物…主に国のトップやそれに近い役職、地位を持つ者だが…もいる。
「ええ。内容は現在トンネル工事中の高尾山に天狗がでた…という話です。」
「天狗?」
「はい。天狗の面を被り扇のようなもので突風を巻き起こすらしいです。」
「なるほど……。トンネル工事っていうのは?」
「どうやら高尾山の真ん中にトンネルを掘るということです。」
「はぁ!!?そんなことしたら山の生態系とか全部崩れちゃうじゃない!!」
魔奈の言うとおり山の真ん中にトンネルを掘るなんて無茶だ。
蓮もトンネル工事について何か言ってたし……。
「そんな無茶苦茶な計画が国で認められたの!?」
「いえ。流石に国もそう簡単には許可できず今も議論されています。ただ、国土交通省はそれらを無視してトンネル工事を行っているようです。」
「なるほど。それで怒った天狗が暴れまわってるって訳か。」
「恐らくは天狗の力を手に入れたトンネル工事反対者といったところでしょう。」
「でも怒るのも当然でしょ?ほっといたらいいんじゃない?」
「それはまずいだろ。下手したら怪我人もでるし何より『スノーホワイト』に迷惑がかかる。やるしかないだろ。」
「そうね……。」
迷惑がかかるという言葉がきいたのか魔奈はひとまず落ち着いた。