貴方がこんなにも好きなんです。
第2章 胡桃と泰牙先輩の出逢い
「さぶっ!」
今は、12月25日。
とっても寒い季節なのです!
今は、親友の
鎌倉 七瀬ちゃんと待ち合わせ中
なのになのになのになのに!
七瀬がこないんです!
「おそいー!」
すると…
「あっ・・・イケメンな人発見!」
よく見えない!
目を細めてその人を見ると…
「あっ!あれって…
泰牙先輩だ!!」
めちゃかっこいい・・・
道に迷ったのかな?
声を掛けてみよう!
「あ、あの・・・」
「ん?」
「道に迷ったんですか?」
「えっと…君って一年の・・」
「下里 胡桃です!」
「そうそう」
泰牙先輩、分かったように
私に言っていた。
「それより…道に迷ったんですよね?」
「あっ!そうそう!」
「教えてあげますよ♪」
「ありがと」
ニコッって笑う笑顔可愛いなぁ‐
「で//どこにいくんですか?」
「S駅に行きたいんだけどさ…」
「あっ!そこならあっちを
右に曲がって真っ直ぐいくと
つきますよ!」
「そうなんだ!ありがと!」
「い、いえ//」
私どうしたんだろう…?
あんなに顔を真っ赤にするなんて…
「じゃ」
泰牙先輩は手をふって
私に言った。
「さよなら…」
「さよならはやめて?」
「はい?!!」
どんどん
泰牙先輩の顔が
近づいてくる
「ばいばいって言って?
ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい
このままだと
私のファーストキスが…
「ばい…ばぃ…」
「よくいぇました」
と言って私の頭を
ポンポンと撫でてくれた
キュン…
何だろう…
この気持ち…
まるでまるで泰牙先輩に
恋をしたような感覚は…
そっか。
私は〝泰牙先輩〟に
“恋”をしたんだ…