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大渕芹奈

第13章 先生の子



放課後。




【失礼します…】


私は先生がいる学習室に入った。




<おー芹奈…>
【先生!先生には別れた家族なんかいないでしょ!?】



【いないよね?】



沈黙。



いないって言ってよ…



【ねえ先生!】



先生は私を見ているけど、どこか悲しげだ。




【…いるの……?】




先生がため息をついた。





<いるよ>

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